4週齢Wistar系ラット大腿骨に対し、チタン製のインプラント体(φ2mm×2mm)の埋入を行い、経時的に骨形成マーカーである骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)および骨吸収マーカーであるI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)の測定を行った。その結果、約12週でコントロール群と同等となり、ラットにおけるインテグレーションモデルの確立を達成した。 同モデルにおいて、BP製剤であるゾレドロネートを腹腔に投与し、各期間における撤去トルク値および骨吸収マーカーであるNTXの測定を行った。その結果、撤去トルク値においては、投与直後ならびに3か月後の評価においてゾレドロネート投与群はその値が高くなり、またNTXは投与直後に低下し、3か月後ではコントロール群よりも高くなることから、オッセオインテグレーション獲得後にもビスフォスフォネート製剤が影響を及ぼしていることが明らかとなった。
|