次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度は、グラファイト材の選別と表面処理の開発に予想していた以上の時間を要し、研究の進行が遅れた。このため、基礎的データ採取に要したコンポジット試料の作製量が予定より少なかったため、物品費に要した使用額が請求額より少なくなった。平成24年度には平成23年度に行う予定であったコンポジットレジンの改良を繰り下げて実行するのに加えて、当初より平成24年度に予定している研究も合わせて実行するため、平成23年度未使用額分を合わせて使用する計画である。平成24年度に予定している研究費の内訳の概算は、物品費800,000円、その他200,000円,旅費400,000円である。 物品費の内訳は超熱伝導グラファイト「PYROID-HT」に300,000円、義歯床用チタンに100,000円、義歯床用コバルトクロム合金に100,000円、義歯床用白金加金合金に100,000円、義歯床用レジンに50,000円、義歯用人工歯に150,000円を予定している。いずれの材料も当面は平成23年度に予定していたものの完了できなかった基礎的データの採取・改良に供する試験片作製に必要となるが、コンポジットレジンまたは複合金属床の改良が実現出来次第、実際の義歯形態の試料を作製し、臨床試験に供する予定である。人件費・謝金は、試験片作製に不可欠な技術的協力をサーモグラティフィクス株式会社より得るために計上した。 その他の200,000円は論文投稿に掛かる費用として計上した。 旅費は、日本補綴歯科学会第121回学術大会(平成24年5月横浜)、日本補綴歯科学会九州支部・中国四国支部合同学術大会(平成24年10月広島)、第22回日本歯科医学会総会(平成24年11月大阪)、第31回日本接着歯学会学術大会(平成24年12月東京)への参加・発表およびサーモグラティフィクス株式会社への出張に掛かる費用として計上した。
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