研究課題
若手研究(B)
がんに栄養を送る腫瘍血管の内皮細胞を攻撃する治療法が近年実用化されました。しかしその効果はがんによって異なっており、私たちは腫瘍血管内皮細胞のなかには特殊な性質を獲得しているものがあるのではないかと考えました。今回の研究では、転移能の異なる腫瘍から分離・培養された腫瘍の血管の性質を比較しました。転移能が高いがんの血管内皮細胞はより高い増殖能や遊走能を有し、血管内皮増殖因子やその受容体の発現が高いこと、さらに薬剤抵抗性や自己複製能が高い幹細胞の性質をもつものがあることを見出しました。つまり転移能の高いがんの中の血管内皮細胞は高い血管新生能や薬剤抵抗性を獲得していることが明らかになりました。
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PLoS ONE
巻: 8(11) ページ: e80349
Am J Pathol
巻: 180(3) ページ: 1294-1307
巻: 180(3) ページ: 1283-1293