研究課題
若手研究(B)
我々は、以前の研究でヒト根未完成歯・根尖部歯髄由来細胞から、幹細胞様細胞集団を単離し、これに放射線を照射した結果、放射線抵抗性を示す一方で、硬組織の再生能を低下させることを初めて明らかにした。(S.Abeetal.StemCellResTherap,2011.)その中で、無血清培地下でSphere形成をする歯髄由来の神経堤幹細胞様細胞を単離することに成功した。ヒト根未完成歯・根尖部歯髄および口腔粘膜組織(口唇、口蓋、歯肉・歯槽部)由来細胞からの幹細胞の単離と性状解析を行うことを目的とした。これらの細胞から、無血清培地下でNeurosphere法を用いて幹細胞様細胞を単離させることに成功した。これらは、神経堤細胞マーカーを発現し、適切な条件下で骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、神経細胞系統へと分化誘導でき、免疫不全マウスの皮下組織にて骨形成を確認した。
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日本口腔外科学会雑誌
巻: 58 ページ: 204-211
Cell Biol Int
巻: 36 ページ: 927-936
DOI:10.1042/CBI20110506