これまでの研究で苦味のある抗不安薬ミダゾラム(注射剤)を封入したリポソームを開発したが、1週間しか封入率の安定性が保てず、苦味の消失も完全ではないと考えられる。 本研究ではその開発したリポソームの長期保存法の検討および甘味の付与を目的とし研究を実施している。 長期保存法として凍結乾燥法の確立を目的に、まずは前段階の研究を開始した。リポソームの凍結乾燥法や安定性の向上が言われているトレハロースやPEGを濃度を変えて添加し検討した結果、10%トレハロース、9%PEGを添加した際に最も高い封入率が得られ、保持率も維持できることを確認した。更に凍結乾燥後の封入率向上のため、細粒化法についても検討した。
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