現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究で用いる試料収集は、奈良県立医科大学の規定によるヒトゲノム・遺伝子解析倫理委員会で承認されており、インフォームドコンセントを得た後に本疾患患者および健常者より10mlの採血を行っている。また資料提供者から採取した試料の個人情報は、奈良県立医科大学の定めた個人情報管理者により連結可能匿名化措置を行っている。これらの個人情報はコンピューターにより整理され、漏洩しないように厳重に管理される。2, DNA抽出(研究代表者、実験補助員1名)研究協力者が所属する法医学教室において、必要な設備と試薬はすべて現有しており、実験補助員と研究代表者が、末梢血からDNAの抽出を行っている。3, 全HLA領域における1塩基多型(SNPs)タイピング(研究代表者、研究分担者1名)SNPsタイピングのためのprimerは海外研究協力者により作製され、研究分担者が実験補助員とともに法医学教室にて行う。PCR増幅のための設備と試薬は法医学教室に現有している。4, MICA遺伝子マイクロサテライトタイピング(研究代表者)GeneAmp-PCRシステム9700にてMICA遺伝子の膜貫通領域をコードするexon5のマイクロサテライト領域を増幅し、DNAシークエンサーにてマイクロサテライトタイピングを行い遺伝子多型を解析中である。DNAシークエンサーは総合研究施設に現有する。またHLAタイピングも同様に行う。5, DNAを採取した際に発生した末梢血単核球(PBMC)を用いてMICA抗体の測定のためフローサイトメトリー法にてMICA抗体の測定を行っている。
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次年度の研究費の使用計画 |
1, 試料収集(採血、がん細胞保管)。2, DNA抽出に用いるDNA採取キット。3, 全HLA領域における1塩基多型(SNPs)タイピングに関する試薬。4,MICA遺伝子マイクロサテライトタイピングとHLAタイピングに関する試薬、プライマー。5, MICA抗体の測定のためフローサイトメトリー法にてMICA抗体の購入。6, 可溶性MICAタンパクの定量をSandwich ELISA法に冠する抗体の購入。7,検体として提出された口腔がん細胞上で免疫染色法を用いて遺伝子タイピングの結果を踏まえて選択的にMICAタンパクの発現量を測定する。8,MICA-A5.1由来のMICAペプチドワクチン抗体作成の費用。9, MICAに関連している活性化γδT細胞を用いたがん細胞免疫治療の有用性に関してがん細胞株を用いた検討の費用。
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