本研究はMICA遺伝子に関連したペプチドワクチンの開発を目的としている。同意を得た口腔がん患者の静脈血からDNAの抽出を行い、MICA遺伝子のマイクロサテライト多型解析を行った。さらに血清中のMICAタンパク濃度測定を行ったところ、進行がん患者のMICAタンパク濃度が上昇傾向であった。また、MICAタンパクとCD4/CD8などの各種抗体の測定を行い、MICA遺伝子に関連したペプチドの合成を行っているが、有効なペプチドの合成には至っていない。今後は、がん免疫に関与しているγδT細胞とMICA遺伝子に関連したペプチドの検討を行う予定である。
|