研究課題
若手研究(B)
慢性顎関節炎は、慢性炎症が顎関節に持続することにより骨軟骨が変化し、痛みと開口障害という症状が持続する疾患です。この疾患に対する治療は、現在対症療法に終始しています。申請者らは慢性炎症を抑制するタンパク質を発現する遺伝子を顎関節腔内に直接導入することで、持続的に炎症を抑える方法の確立を目指しています。今回の研究では、顎関節組織に対して治療用遺伝子導入の可能性を検証しました。方法は、ナノバブルという小さな殻に遺伝子を詰め込み、超音波を当てることによって効率よく組織に遺伝子を導入するというものです。結果として治療に適する量の遺伝子導入が確認されました。今後は、動物実験にて効果を検証する予定です。
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J Oral Pathol Med
巻: 41 ページ: 96-105