研究課題
昨年度に引き続き、以下の研究を行った。1) 低酸素培養癌細胞のSphere形成能の解析:増殖因子を添加した無血清培地で細胞を培養することにより、Sphere(細胞塊)の形成を促す。低酸素培養、非低酸素培養でその数を比較した。2) 口腔扁平上皮癌細胞株におけるHIF-2αの発現解析:低酸素培養、非低酸素培養癌細胞、双方でのHIF-2αタンパクの発現をWestern blottingにて解析した。本年度新たに、以下の研究を行った。3) HIF-2α遺伝子ノックダウンが低酸素環境下における脱分化に与える影響についての解析:HIF-2α遺伝子に対するsiRNAを合成し、低酸素培養癌細胞へリポフェクション法を用いて導入し、HIF-2α遺伝子をノックダウンし、mRNAとタンパク発現の低下で導入効率を評価した。また、導入した細胞について、フローサイトメトリーを用いたALDH活性、CD44発現の解析、Real-time PCRによる遺伝子発現解析、Sphere形成能の解析を行い、遺伝子ノックダウンにより脱分化癌細胞が再分化を試みた。
すべて 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Oral oncology
巻: 47 ページ: 334-9
10.1016/j.oraloncology.2011.03.001
Anticancer Res
巻: 31 ページ: 2841-6
0250-7005/2011