心筋虚血再灌流障害による細胞死のメカニズムにおける揮発性麻酔薬の効用の解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23792396
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 大阪歯科大学
• 研究代表者: 稲村 吉高 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (80595794)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 虚血性心疾患 / 心筋保護 / 揮発性麻酔薬 / オートファジー / アポトーシス

研究概要

セボフルランポストコンディショニングはオートファジーを誘導し,梗塞サイズを減少させた.セボフルラン投与群でみられたLC3-II/I発現の増強は3MAの投与により消失した.また再灌流120分でセボフルラン投与群ではオートファゴゾーム形成が有意に認められ,3MAの投与でその形成は抑制された.セボフルランポストコンディショニングの心筋保護効果にはオートファジーの誘導が必要であることが示唆された.

研究成果

• [雑誌論文] Sevoflurane confers additive cardioprotection to ethanol preconditioning associated with enhanced phosphorylation of glycogen synthase kinase-3β and inhibition of mitochondrial permeability transition pore opening (2012)
  • 著者名/発表者名: Onishi A, Miyamae M, Inoue H, Kaneda K, Okusa C, Inamura Y, Shiomi M, Koshinuma S, Momota Y, Figueredo VM
  • 雑誌名: J Cardiothorac Vasc Anesth
  • DOI: DOI:10.1053/j.jvca.2012.10.002
  • 査読あり
• [学会発表] 心筋虚血再灌流障害におけるnecroptosisの関与 (2012)
  • 著者名/発表者名: 越沼静
  • 学会等名: 第40回日本歯科麻酔学会総会・学術集会
  • 発表場所: アクロス福岡(福岡市)
  • 年月日: 2012-10-06
• [学会発表] セボフルランポストコンディショニングの虚血心筋保護効果にはオートファジーの誘導が必要である (2012)
  • 著者名/発表者名: 稲村吉高
  • 学会等名: 第40回日本歯科麻酔学会総会・学術集会
  • 発表場所: アクロス福岡(福岡市)
  • 年月日: 2012-10-06
• [学会発表] セボフルラン・エタノールによる心筋プレコンディショイングの細胞内メカニズムの解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 大西杏奈
  • 学会等名: 第9回日本歯科麻酔学会中国・四国地方会
  • 発表場所: 岡山大学(岡山市)
  • 年月日: 2012-07-29
• [学会発表] セボフルランポストコンディショニングの虚血心筋保護効果にはオートファジーの誘導が必要である (2012)
  • 著者名/発表者名: 稲村吉高
  • 学会等名: 日本麻酔科学会第59回学術集会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(神戸市)
  • 年月日: 2012-06-08
• [学会発表] 心筋虚血前のオートファジーの誘導は長時間虚血により消失したセボフルランプレコンディショニング効果を回復させる (2012)
  • 著者名/発表者名: 塩見真由美
  • 学会等名: 日本麻酔科学会第59回学術集会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(神戸市)
  • 年月日: 2012-06-08
• [学会発表] Sevoflurane postconditioning reduces myocardial ischemia-reperfusion injury by induction of autophagy in isolated guinea pig hearts (2011)
  • 著者名/発表者名: Inamura Y
  • 学会等名: 9th International Congress on Coronary Artery Disease (ICCAD) from Prevention to Intervention 2011
  • 発表場所: Venive (Italy)
  • 年月日: 2011-10-25
• [学会発表] Dipyridamole-induced cardiac preconditioning persists for3 days after discontinuing therapy and is mediated through Akt activation (2011)
  • 著者名/発表者名: Okusa C
  • 学会等名: 9th International Congress on Coronary Artery Disease (ICCAD) from Prevention to Intervention 2011
  • 発表場所: Venive (Italy)
  • 年月日: 2011-10-25