今後の研究の推進方策 |
本学歯学部顎顔面矯正学分野にて飼育中のApertマウス胎児(E15.5)あるいは同腹野生型マウス胎児(E15.5)から頭蓋冠を摘出し、マイクロインジェクターおよび実体蛍光顕微鏡を用いて、冠状縫合部osteogenic front (Of)内、あるいは縫合部中央部未分化間葉系細胞に蛍光色素DiIをマイクロインジェクションし、48~72時間組織培養を行う。培養終了後、凍結切片を作成し、蛍光顕微鏡にて標識細胞の局在を検索する。培養終了後、凍結切片を作成し、癒合した縫合部骨組織の観察を行い、病態成立に関わる細胞の位置的特徴付けを行う。又、骨芽細胞分化マーカー遺伝子(Bsp, Osteopontin, Osteocalcin, Msx2, Runx2, Twist1等)の発現をin situ hybrydization法にて検索し、標識細胞における骨芽細胞分化様相を検索する。また併せて培養液中にBrdUを添加することで、組織培養中における細胞増殖について免疫組織学的検討を加え、細胞死に関してはTUNEL染色にて検索する。さらには、Fgfシグナリングに関与する因子のリン酸化についての免疫組織学的解析を行う。
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