3週齢ラットを固形飼料飼育群(対照群)と液状飼料飼育群(顎関節形成不全群)の2群に分けた。さらにそれらを9週齢から非生理的負荷〈開口3時間×5日間〉を加える群と無処置の群に分け、固形飼料飼育+非生理的負荷群、液状飼料飼育+非生理的負荷群の計4群とした。その結果、液状飼料飼育+非生理的負荷群ではマイクロCTにより軟骨下骨の骨梁構造に顕著な退行性変化が認められていた下顎頭中央部から後方部で、MMP-13陽性細胞数の有意な増加を認めた。さらに同部位に限局してOA様変化である無細胞領域が観察され、成長期の咀嚼機能低下に伴う顎関節形成不全が顎関節OAの発症および進行に関連することが明らかにされた。
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