研究課題/領域番号 |
23792445
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐藤 友紀 昭和大学, 歯学部, 助教 (00384339)
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キーワード | 炭酸ガス |
研究概要 |
本研究はPRP及び炭酸ガスの矯正治療上の有用性の確立という臨床目標と、現在不明な炭酸ガスの骨代謝、特に骨吸収・破骨細胞への影響を解明する基礎歯学的な目標の二つの面をもつ。1.骨のリモデリング(歯の移動)における炭酸ガス・PRP効果の解明A)単独使用または併用によって歯の移動量、期間に差があるかを解明する。B)各群ごと歯の移動時の歯根周囲の形態学的影響を組織学的に観察し、応答領域を特定する。2.炭酸ガス・PRPによる歯の移動後の脈管形成及び歯周組織(骨)の動態についてC)骨形成の動態についてはカルセイン、TCの蛍光染色により代謝活性を確認する。D)脈管形成動態についてはVWF、CD31及びVEGF染色により脈管新生を確認する。E)骨量・骨梁・骨密度をマイクロCTによって三次元的かつ定量的に解析する。上記を目的として、歯の移動1、3、7日例にて検討した。1、3日例においては炭酸ガス群がやや破骨細胞の活性が高い像が認められたが統計的に有意差は認められず歯の移動距離も同様であった。ただ経時的にその差は顕著になる可能性が高いと推測され本仮説を裏付ける重要な所見であると考える。問題として7日前に装置の脱落が頻発し長期予後が観察できないトラブルに陥っている。よって研究を延長し本問題の解決にあたっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究はPRP及び炭酸ガスの矯正治療上の有用性の確立という臨床目標と、現在不明な炭酸ガスの骨代謝、特に骨吸収・破骨細胞への影響を解明する基礎歯学的な目標の二つの面をもつ。1.骨のリモデリング(歯の移動)における炭酸ガス・PRP効果の解明A)単独使用または併用によって歯の移動量、期間に差があるかを解明する。B)各群ごと歯の移動時の歯根周囲の形態学的影響を組織学的に観察し、応答領域を特定する。2.炭酸ガス・PRPによる歯の移動後の脈管形成及び歯周組織(骨)の動態についてC)骨形成の動態についてはカルセイン、TCの蛍光染色により代謝活性を確認する。D)脈管形成動態についてはVWF、CD31及びVEGF染色により脈管新生を確認する。E)骨量・骨梁・骨密度をマイクロCTによって三次元的かつ定量的に解析する。上記を目的として、歯の移動1、3、7日例にて検討した。1、3日例においては炭酸ガス群がやや破骨細胞の活性が高い像が認められたが統計的に有意差は認められず歯の移動距離も同様であった。ただ経時的にその差は顕著になる可能性が高いと推測され本仮説を裏付ける重要な所見であると考える。問題として7日前に装置の脱落が頻発し長期予後が観察できないトラブルに陥っている。よって研究を延長し本問題の解決にあたっている。
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今後の研究の推進方策 |
7日前に装置の脱落が頻発し長期予後が観察できないトラブルに陥っている。よって研究を延長し本問題の解決にあたっている。装置の脱離はラットの処分を意味するため、現在動物実験を中止し模型を作成し装置デザインの改善に取り組んでいる。別種類のセメント材と歯を切削し装置との接着性を向上することで脱落トラブルは改善できてきており、平成25年度より動物実験へと移行予定である。研究エフォートをあげることで後れを取り戻す予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度にて全額使用可能である 使用予定材料:実験動物(ラット)手術器具、矯正用器具、矯正装置、採血用キット、PRP 作成用器具、炭酸ガス噴霧器具、炭酸ガスボンベ、BDバクテナー黄色/赤色、自己トロンビンキット、染色用抗体、染色用薬剤、電子顕微鏡器具、電子顕微鏡試薬、骨代謝マーカー測定試薬、写真用品、CT用電子記録媒体、動物用固定試薬、動物試料用容器、包埋樹脂
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