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2011 年度 実施状況報告書

bFGF投与による口蓋裂術後瘢痕組織の正常組織化

研究課題

研究課題/領域番号 23792460
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

秦 雄一郎  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (60465747)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード口蓋裂 / bFGF / 創傷治癒
研究概要

口唇口蓋裂患者では幼少期に口腔と鼻腔の分離と正常な鼻咽腔閉鎖機能の獲得を目的に口蓋形成手術が行われる。push back法は、数多くの口蓋形成手術法の中で全世界的に行われている手術方の一つであり良好な鼻咽腔閉鎖が得られる。しかし術後の創傷治癒過程で形成される瘢痕組織が、上顎骨および上顎歯列歯槽部の成長発育に抑制的な影響を与えることが知られている。また、矯正歯科治療では、治療後の後戻りの原因となっている。そこで本研究では、bFGF投与で既存の瘢痕組織を正常組織化させる方法について検討することを目的とした。 今年度は、ラットを用いて口蓋瘢痕形成術を行い成熟瘢痕モデルを作成し、bFGF投与後の瘢痕組織の改変について、病理組織像と蛍光免疫染色によるコラーゲン線維の分布像から形態学的評価を行うことを目的に実験計画書申請を行っている。 次年度では、生後20日齢雄性Wistar系ラットをもちいてコントロール、瘢痕、bFGF,Shamの4群を設定して形態学的には、HE染色を行い、光学顕微鏡にて病理組織学的に検索する。さらに、コラーゲンタイプI線維の分布を評価するため一次抗体にCollagen typeIpolyclonal antibodyを2次抗体にAlexsa flour 488 goat anti-rabbit IgG を用いて蛍光免疫染色を行い蛍光顕微鏡で観察する。生化学的にはコラーゲンの架橋分析から瘢痕組織の改変状態を評価する。得られた知見は、適時学会発表を行い公表していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では、bFGF投与で既存の瘢痕組織を正常組織化させる方法について検討することが目的である。現在、(1)bFGF投与後の瘢痕組織の改変状態を病理組織学的に検索することと、(2)コラーゲン線維の分布像から形態学的評価を行うことを実行中でありそのための実験申請中である。承認され次第、実験を開始しデータをまとめて発表する予定である。

今後の研究の推進方策

まず実験承認後、ラットを購入し、HE染色を行い、光学顕微鏡にて病理組織学的に検索する。同時に、コラーゲンタイプI線維の分布を評価するため一次抗体にCollagen typeIpolyclonal antibodyを2次抗体にAlexsa flour 488 goat anti-rabbit IgG を用いて蛍光免疫染色を行い蛍光顕微鏡で観察する。得られたデータを学会発表する。また、生化学的検討としてコラーゲンの架橋分析も開始する。

次年度の研究費の使用計画

試薬であるbFGFの費用とラット購入費、飼育費、また染色に使用する薬剤や消耗品のため研究費を使用する予定。データをまとめて学会発表する際はその出張費用を旅費として計上する。

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公開日: 2013-07-10  

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