研究課題
若手研究(B)
がん治療の副作用の一つである口腔粘膜炎を軽減、または抑制する効果が期待出来る薬剤の効果とその作用機序に関する検索を行った。臨床的に口内炎に効果がある事がわかり、保健収載もされている半夏瀉心湯の効果について検討を行ったところ、投与群で有意に症状の軽減が認められた。また、細胞培養によるスクラッチテストでは、投与によって上皮細胞の細胞増殖能が亢進している事が認められた。一方でスクラッチテストによる細胞遊走能は、添加によって抑制されている事が示された。この事から、半夏瀉心湯は、口腔粘膜の強度を挙げ、潰瘍形成を抑制する働きを有しているが、創傷治癒そのものを亢進する可能性は低い事が考えられた。
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