咀嚼・嚥下機能は生命機能の維持のみならず、「美味しく食べる」ということを通して、健康長寿およびQOLに大きく関わっている。この「美味しく食べる」ということには様々な要因が関与しており、その中でも、味覚は重要な因子の一つであると考えられる。味覚には様々な因子が複雑に関わっていると考えられるため、味覚に関連する因子を明らかとすることを目的とし、認知機能との関連を検討し、70歳高齢者および80歳高齢者1000名を対象として調査を行った。 順序ロジスティック回帰分析の結果、年齢、性別、残存歯数、ショ糖摂取量、認知機能は独立して味覚と有意な関連を認めた。
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