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2012 年度 実績報告書

咬合異常とアルツハイマー病との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 23792512
研究機関岡山大学

研究代表者

江國 大輔  岡山大学, 大学病院, 講師 (70346443)

キーワード歯学 / アルツハイマー病 / 咬合異常 / アミロイドβ
研究概要

本研究では,動物モデル研究において,咬合異常とアルツハイマー病との関連を明らかにすることを目的とした。
平成23年度では,ラットモデルを用いて,コントロール群・咬合異常群・ApoEノックアウト群・ApoEノックアウト+咬合異常群の4群比較を行った。4群の間で迷路テスト正答率に差があるかどうか評価を行い,咬合異常とApoE欠損がアルツハイマー病の発症に関与しているかどうか調べた。その結果,ワイルドタイプラットにおいて,咬合異常を引き起こすと正答数が有意に減少した(P<0.05)。ApoEノックアウトラットにおいても,同様に咬合異常により有意に正答数が減少した(P<0.0125)。一方,ワイルドタイプラットとApoEノックアウトラットの比較では有意な差がみられなかった。
H24年度は,前年度に得られたRNAを用いてアミロイドβ産生関連遺伝子を調べた。咬合異常群の海馬には,対照群に比べてベータセクレターゼの遺伝子発現が有意に多かった(P<0.0125)。しかし,種による差は見られなかった。さらに,海馬におけるアミロイドβの量を調べた。いずれの種においても咬合異常群の海馬には,対照群に比べてアミロイドβの蓄積が有意に多かった(P<0.0125)。また,対照群においてのみ種による差がみられた(P<0.0125)。病理標本においては,明らかな差は認められなかった。
以上の結果より,ラット海馬のアミロイドβの蓄積および認知障害に対して,アポリポ蛋白E欠損よりも咬合異常による影響の方が大きかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] アポリポ蛋白E欠損と咬合異常によるラット海馬および認知障害への影響2013

    • 著者名/発表者名
      江國大輔
    • 学会等名
      第62回日本口腔衛生学会・総会
    • 発表場所
      松本
    • 年月日
      20130515-20130515
  • [備考] 岡山大学予防歯科学分野

    • URL

      http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~preventive_dentistry/top.html

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公開日: 2014-07-24  

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