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2011 年度 実施状況報告書

総合周産期母子医療センターの安全性を保証した施設計画ガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23792533
研究機関北海道大学

研究代表者

渡辺 玲奈  北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (10431313)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード総合周産期母子医療センター / 施設計画 / 母子関係形成 / 感染管理
研究概要

近年、ハイリスク妊産褥婦に対するケアを行える医療従事者や施設の不足により 総合周産期母子医療センター(以下、周産期センター)を整備し始めている。しかしながら、周産期センターの施設基準はあるものの、どのように配置すれば、母子の安全が保証でき、さらに母子関係形成のために最善の配置になるのかに関して明らかになっていない。よって本研究では、周産期センターにおける1) 建築計画の実態、2)助産業務が行われている場所、連携等の実態、をもとに、集約化された総合周産期母子医療センターにおける、ハイリスク母体、胎児または新生児の安全を保証し、スムーズな母子関係形成を目指す建築計画の基準を明らかにすることを目的とする。 今年度は、周産期センター自体の実態を明らかにすることを目的とした。そのため、事前調査としてすでに周産期センターを運営している産科および今後建築予定の周産期センターの管理者および設計者へのヒアリングを行った。その結果、周産期センターの設計で重要視していることは、緊急手術への対応や医師の動線短縮であった。しかし、明確な基準等がないことや、同センターの設計は少ないため、設計者等の経験も少なく、病院からの希望を重視して設計せざるを得ないとの回答であった。 さらに、周産期医療は新生児等の抵抗力の低い患者を扱うため、感染管理による安全の保証が重要である。よって、今年度は周産期に関連する病棟と外科、内科病棟における環境表面の感染調査を行った。その結果、周産期に関連する病棟では他病棟よりも清浄度が高く、清浄に保たれていることが明らかになった。よって、周産期センターにおいても同等の清浄を保てるための計画を検討する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

周産期センターの数が多くないことや、北海道での数が少ないため、調査に関する調整ががスムーズに進まないことや周産期の特徴から感染の問題などもあり、調査の受け入れが必ずしも良い返事ではなかったため。

今後の研究の推進方策

平成23年度に十分に行えなかった看護管理者や設計者へのヒアリング内容をさらに継続してデータの積み重ねを行う。また、周産期センターの図面を収集し、病床等の配置計画を各センターの相違や病床の配置、各機能の配置計画について分析を行う。

次年度の研究費の使用計画

調査依頼のための旅費に利用できなかった経費の使用残については、平成24年度分の調査旅費に使用する。

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公開日: 2013-07-10  

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