本研究は、総合周産期母子医療センターの施設計画の中でもユニット配置指針を明らかにすることを目的とした。 調査の結果、同センターで出生した児の20‐30%程度は、NICUもしくはGCU管理が必要であった。また、各NICUおよびGCUに入室するうちの30‐50%は手術室、残りの半数は分娩室から新生児部門に入室していた。さらに、出産後にNICU等の集中治療の管理が必要となった新生児は、MFICUで管理していた妊婦が半数であった。残りの半数は産科病棟に入院していた妊婦の出産児であった。 これらのことから、安全性を確保する建築計画のためには、新生児部門と分娩室や手術部との近接の必要性が示唆された。
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