急性期病院で看護師が行っている転倒予防策と診療ガイドラインの推奨内容とのギャップを明確にし、転倒予防策を検討した。14編の転倒予防に関する診療ガイドラインでは、転倒リスク評価、運動プログラムの実施、リスク評価に応じた多角的な介入の推奨度が高かった。転倒リスク評価に関して、離床センサーの使用に焦点をあてた調査では、離床センサーの必要性の再アセスメントは術直後~72時間ではほとんど行われていなかった。またリスク評価の項目のうち、排泄行動や環境の変化に関する項目はあまり重要視されていなかった。適切な対象者に、必要な援助が提供できるよう、アセスメントのタイミングや評価項目に関する知識提供が必要である。
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