移植コーディネーターの養成・継続教育の充実促進を目的に、国内外の現教育内容の分析と調査を実施した。養成に必要な教育内容として、医学的知識や技術、患者及び患者家族の精神的ケアの必要性が挙げられ、欧米の特徴として人工呼吸器の管理能力が重視されていた。また、継続に必要な要素として、定期的な専門教育の実施や、学会発表や論文報告等による最新の知見の習得が重要であることが挙げられた。このほか、円滑に仕事に取り組むための支援が、コーディネーター養成並びに継続意欲の促進に繋がり、危機的状況における自主性や洞察力、チーム医療におけるコミュニケーション能力といった資質を高める教育も重要であることが示唆された。
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