研究課題/領域番号 |
23792543
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
田中 真木 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (00405127)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | 看護学生 |
研究実績の概要 |
平成24年度は本来研究最終年度であるため、研究を再開した平成26年度は平成24年度の研究計画をそのまま反映し、実施していった。大きな変更点は無く、具体的には、平成23年度の第1段階で得た課題(サンプル数が増えなかったことについての理由:①対象の教育機関が1校であったこと、②対象者選定基準である全領域の実習を終えた学生は4年生の後期に該当するため、従来の授業に追加して卒業研究や国家試験勉強等の個人的要因があり、研究へのインタビュー時間が確保しにくいこと、③研究者と対象者は教員と学生という影響力の高い立場であり、その倫理的配慮を行うに当たり研究参加を募る方法が限られてしまうこと)から、課題をクリアすべく、目標サンプル数を更に20名へ設定し、研究対象機関を増やし、より多くの対象者へアプローチしたいった。研究対象者の個人的要因(前年度課題②)から、全領域実習が終了する10月以降(年度の後半)に研究公募を開始せざるを得ない状況の中、よりサンプル数を獲得すべく、研究対象機関内に掲示する研究参加公募ポスターは、連絡先をより見やすく明記する工夫を行った。さらに研究参加に伴う謝礼を、対象者が事前に周知しやすいようポスターへ明記していった。そのような対策を取りながら、数名の対象者へインタビューを行うことができた。それまで得られたデータに関しては、質的手法を用いた分析行い、そこで得られた結果から看護学生の持つ倫理観の仮説的特質を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度に、第1段階の質的手法でのデータ収集を実施する予定であったが、年度前半に対象者へアプローチすることは困難であった。主たる理由として、対象者は学部4年生であり、実習や演習が継続的に行われていること、その間にインタビュー調査を行う実質的な時間が取れない点が明らかとなった。結果、数例のインタビューを取ることしかできず、十分なデータ収集や分析を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
第2段階へ向けての豊富な質的データを収集すべく、対象者の研究参加依頼を実習や演習等が始まる前の平成27年度4月から行うこととする。そうして、対象サンプル数を増やし、質的手法を用いた分析行い、そこで得られた豊富なデータから看護学生の持つ倫理観の仮説的特質を明らかにし、得られた結果をまとめ、成果発表を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度に、第1段階の質的手法でのデータ収集を実施する予定であったが、年度前半に対象者へアプローチすることは困難であった。主たる理由として、対象者は学部4年生であり、実習や演習が継続的に行われていること、その間にインタビュー調査を行う実質的な時間が取れない点が明らかとなった。そのため、データ収集や分析に関わる経費を使用することができず、未使用額が生じる結果となった。
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次年度使用額の使用計画 |
このため、第2段階へ向けての豊富な質的データを収集すべく、対象者の研究参加依頼を実習や演習等が始まる前の平成27年度4月から行うこととし、未使用額はデータ収集のための旅費、逐語録作成経費、スーパーバイザーとのデータ分析ミーティング旅費に充てることとする。
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