実習で経験した倫理問題への対処行動から、看護学生の持つ実習へ向き合う姿勢を明らかにし、今後の臨地実習における看護学生への関わりへの一示唆とすることを目的として研究を行った。研究協力に承諾の得られた看護学生11名に半構成的インタビューを行い、質的手法で分析を行った。結果、22の倫理問題とその対処行動が明らかとなった。そこから、臨床の看護師との関係性に重きを置いた価値判断を持つ特徴が明らかとなった。看護学生へ関わる者として、このような価値観を持つことを理解し、患者へより良いケアを提供する道筋を考えさせる関わりや、実習指導体制さらには臨地実習の在り方そのものも検討される必要性があることが示唆された。
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