水中運動指導者の皮膚機能・性状の実態を調査しバリア機能の低下を予防できると予測される弱酸性水による予防的ケアの効果を検証した。水中運動指導者8名を対象に、水中運動実施後に毎回片方の前腕と下腿にそれぞれ弱酸性水をかけ流す介入操作を1か月間行った。かけ流しを行う左前腕と左下肢を介入群、右前腕と右下肢を対照群とし、介入前後で、左右の前腕内側中央部と下腿膝蓋骨内側顆の角層水分量・皮膚pH・経皮水分喪失量を測定した結果、水中運動実施者の皮膚は乾燥しておりバリア機能の低下があることが明らかとなった。また、弱酸性水を水中運動実施後に連用使用した場合、経皮水分喪失量の上昇を予防できることが示唆された。
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