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2013 年度 実施状況報告書

点滴スタンド提供方法に関するモデルの提案

研究課題

研究課題/領域番号 23792560
研究機関東邦大学

研究代表者

蜂ヶ崎 令子  東邦大学, 看護学部, 非常勤研究生 (30385570)

キーワード点滴スタンド / 歩行 / 転倒
研究概要

平成25年度は、昨年度に収集したデータの分析および学会発表と、一般病棟に入院中の患者を対象として、データ収集を行った。本年度の学会発表の概要は以下の通りである。
【目的】一般病棟における点滴スタンドの使用状況に関する実態調査から、点滴スタンド使用時の危険状況につながる要因を明らかにする。【方法】全国で300床以上を有する一般病院37施設からの協力を得て、経験年数3年以上の看護師を対象に郵送法による質問紙調査を実施した。調査項目は点滴スタンドの種類や整備状況、患者への提供方法、その他の用途や基本情報等、計35項目であった。【結果】1110名に調査用紙を配布、有効回答数は629部(95.3%)であった。看護師は点滴スタンドを他の用途で使用し(56.0%)、点滴スタンド使用中の患者の転倒(18.6%)や転倒未遂(39.0%)を経験していた。さらに、危険を感じたことがある人は85.7%であった。43.1%の看護師が点滴スタンドに関する教育を受けておらず、14.0%が使い方をよく知らないと答えた。【考察】点滴スタンド使用時の危険状況には、患者や環境が絡む多数の要因が存在しており、看護師への教育が必要であることが示唆された。
「点滴スタンドを使用する患者の入院生活上の困難と工夫」というテーマのもと、入院患者が点滴スタンド使用中に経験している困難状況や安全に取り扱うために工夫していること、および実際の点滴スタンドの使用方法や設定状況を明らかにし、点滴スタンドのより安全で適切な使用方法および提供方法を検討することを目的とし、インタビューおよび観察調査を実施した。3月31日現在、データの集計、分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

看護師を対象とした質問紙調査を実施後に研究計画全体の見直しを行い、患者への調査研究を新たに計画したため。

今後の研究の推進方策

点滴スタンドの操作方法について未だ明らかにできていない点があるため、点滴スタンド使用時の人間の動きを人間工学的見地から分析する。さらに、これまでに行った看護師からのアンケート調査、患者からのインタビュー調査を基に明らかとなった点滴スタンドの使用状況や使用上の問題点から、現状の使用方法や点滴スタンド自体が持つ問題点を明らかにして改善策を検討し、入院患者への点滴スタンド提供方法モデルの構築を図る。

次年度の研究費の使用計画

本年度は、計画を変更してインタビュー調査とし、機材や動作分析ソフトなど高額な備品購入が必要な実験研究を次年度に見送ったため。
次年度は、被験者への謝金、動作分析に使用する機材や実験用品の購入、および学会発表の参加費、旅費等で使用予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 一般病棟における点滴スタンドの使用状況に関する全国調査

    • 著者名/発表者名
      蜂ヶ崎令子
    • 学会等名
      日本看護技術学会第12回学術集会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松(静岡県浜松市)
  • [学会発表] 点滴スタンド使用中の危険状況に関する調査 ~一般病棟の看護師に対する全国調査から~

    • 著者名/発表者名
      蜂ヶ崎令子
    • 学会等名
      第18回聖路加看護学会学術大会
    • 発表場所
      聖路加看護大学(東京都中央区)

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公開日: 2015-05-28  

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