点滴スタンドの使用状況や使用時の転倒および危険状況を把握するため、全国の看護師に対する質問紙調査を実施した。看護師の18.6%が患者の転倒を経験し、85.7%が危険を感じていることがわかった。点滴スタンド使用中の患者に対するインタビュー調査からは、患者は狭いトイレや段差、下膳に困難を感じながらも、点滴スタンドの他用途での活用や安全で疲れない操作方法を探っていることがわかった。また、点滴スタンド歩行時の適切な操作位置を検証するため健常男性を対象に3次元動作分析および主観的評価を実施した。点滴スタンドは体に対して斜め前方の操作位置が適切であると推察された。
|