研究課題/領域番号 |
23792561
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
大橋 久美子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (40584165)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | モーニングケア / 看護技術 / 術後回復 |
研究概要 |
平成23年度は研究1として整形外科病棟の看護師の行うモーニングケアの実態把握を目的としたアンケート調査の実施を予定した。アンケートの質問項目を作成するにあたり、まずはモーニングケアの内容とその実施背景に関する文献検討を行った。研究者は以前にモーニングケアについての国内と海外の文献検討を既に行っている。再度、モーニングケアをキーワードに医中誌とPubMedを用いて検索を行ったが、新たな文献は検索されなかった。日本の文献については研究論文以外にも看護技術のテキストや看護辞書等の多種類のリソースで検討を行っているが、海外の文献については国内の蔵書数が限られており、多角的な検討が進んでいない現状があった。今年度、本科研事業以外の事業の補助金で海外研修に赴く機会があった。そこで、アメリカの看護学部のある大学の図書館において、基礎看護技術のテキストを中心とした文献検討を行うことができた。さらに、そこで明らかになった看護テキストに記載されたモーニングケアの内容が実際の臨床においてどのように実施されているのかを確かめるために、フィールドワークを行った。アメリカの総合病院において、各病棟でモーニングケアを見学し、看護師と看護補助者にモーニングケアを中心とした日常生活援助について聞き取りを行ってきた。以上、今年度はモーニングケアについてお文献の再検討と海外の1病院におけるモーニングケアの内容を調査した。現在、それらの結果を基にアンケートを作成している途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実施予定時期に長期の海外研修が入ったことで国内不在となった。そのためアンケートの作成段階でとどまり、アンケート調査が実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度はアンケート調査を実施する予定であったが海外出張のため作業が遅れており、現在はアンケート項目の作成を行っている段階である。平成24年度はアンケートを完成させ、研究1の全国的なモーニングケアの実態調査を実施する。平成25年度は、平成24年度に予定していた研究2「モーニングケアの実態とその背景に関する聞き取り調査」を研究1の調査結果をもとに行い、引き続き平成25年度予定の「モーニングケアの導入プログラムの考案」を行う予定である。方法に変更はない。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究実施予定時期に長期の海外研修が入ったことで国内不在となったことから、アンケート調査が実施できていない。そのため今年度予定していたアンケート調査の準備と実施に使用する研究費がほぼ全額残っている。次年度は6月までにアンケートを完成させ、研究倫理委員会の審査を経たのち、8月・9月にアンケート調査を実施する。10月以降はアンケート結果の分析を行い、研究1のまとめを行う。次年度の研究費は初年度の研究費の残額を用いて、初年度の計画通りにアンケート調査の実施と分析に使用する予定である。
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