研究課題/領域番号 |
23792561
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
大橋 久美子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (40584165)
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キーワード | モーニングケア / 看護技術 / 術後回復 |
研究概要 |
平成24年度は、整形外科病棟の看護師の行うモーニングケアの現状を把握するために、研究1「モーニングケアの実態に関する全国調査」を実施した。 9月、前年度に行ったモーニングケアに関する国内外の文献検討をもとに調査項目を抽出し、実際に整形外科病棟に勤務する看護師5名に回答を依頼し、内容を洗練させアンケート用紙を完成させた。質問項目は計32項目となった。病棟で行われているモーニングケアの実情に関する質問が8項目(実施、呼び方、手順・勉強会、時間帯・実施タイミング、勤務者数、ケア提供者)、看護師自身が行っているモーニングケアに対する意識と実践に関する質問が13項目(教育、看護手順活用、看護計画や申し送り、ケア目的、ケア内容、使用道具、阻害要因、重要性や満足度など)、回答者の基礎情報に関する質問が11項目(性別、年齢、経験年数、教育背景、勤務地、病院規模、病棟の病床数やスタッフ数、人員配置・勤務体制など)、である。回答に要する時間は10分程度である。 11月に、病院リストにもとづき整形外科病棟のある病院から層化無作為抽出法にて抽出した1000箇所の病院へ書面による研究協力依頼を行った。協力の了承が得られた290病院へアンケート用紙各5部を配布し、無記名の自記入式調査用紙を用いた留め置き調査を実施した。266病院から1321部の回答を得た(回収率92%)。 現在、アンケート結果を分析している途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
緊急を要する他の業務が入ったことと、アンケートの回収がすすまず期限を延期したことから、データ入力、基礎集計までは終了したが、分析は完了していない。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は研究1のアンケート調査を実施した。平成25年度は、引き続きアンケート結果の分析を行い、その結果をもとに研究2「モーニングケアの実態とその背景に関する聞き取り調査」を行い、さらに研究3「モーニングケアの導入プログラムの考案」の中で申請者が開発したモーニングケアの臨床への導入における課題を明確にする予定である。 しかし、最終年度となるため、研究計画を予定通りに実行するには限界がある。研究1の分析を基に研究2の実施の必要性、方法を再検討し、研究3につなげたいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は研究1のアンケート調査を実施した。アンケートを発送した病院数が予定より少なくなったため、研究費に余りが生じている。 平成25年度は、5月中に研究1のアンケート調査の分析を完成させ、学会発表の準備を行う。引き続き研究2を計画し、8,9月に実施する。10月以降は研究2を分析し、研究1と併せてモーニングケアの導入方法を考案する(研究3)。この一連の作業の中で、研究1の分析と発表、研究2、3の遂行において研究費を使用する予定である。
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