本研究は、日本の看護師が行っているモーニングケアの実態を明らかにし、術後の回復に効果的なモーニングケア(快適起床ケア)を臨床に導入するプログラムの検討を目的として行った。全国調査の結果、整形外科病棟におけるモーニングケアは主に看護師によって朝に実施されているが、歯磨き道具とおしぼりの配布という内容に簡略化されていることが明らかとなった。調査結果をもとに看護職者と交流会を行い、不足内容と実施上の困難点について討議し、快適起床ケアを臨床に導入するためのプログラムを考案した。今後の課題は、プログラムをより具体化して臨床への導入を進めていくことである。
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