本研究の目的は、看護師の感情労働に伴う感情の揺さぶられを理解する為のセルフチェックツールを開発することであった。質的研究から得られたモデルに基づき「心理的負荷」と「自己解決力」の2つの尺度の質問項目を作成した。調査は、1149名の看護師に配布し951名から回答を得た。分析は主因子法による探索的因子分析を行なった。その結果、感情労働における心理的負荷を示す項目では、3因子19項目で最適解が得られ、内的整合性は、Cronbach's α=0.84で確保された。自己解決力を示す項目では、3因子19項目で最適解が得られ、内的整合性は、Cronbach's α=0.87で確保された。
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