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2011 年度 実施状況報告書

高齢女性がん患者の背部マッサージによる倦怠感緩和効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 23792573
研究機関日本保健医療大学

研究代表者

藤田 佳子  日本保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (30341241)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード看護技術 / 高齢者 / がん / マッサージ / 倦怠感
研究概要

本研究は、高齢女性がん患者の背部マッサージによる倦怠感緩和効果の検証を行うために全3段階で構成されている。第1段階は「健康な成人女性に対する背部マッサージ効果の検証」、第2段階は「健康な高齢者女性に対する背部マッサージ効果の検証」、第3段階は「高齢女性がん患者に対する背部マッサージ効果の検証」である。本年度は、第1段階「健康な成人女性に対する背部マッサージ効果の検証」を計画していたが、現在も実験中である。平成24年8月までに第1段階の実験を終了し、報告する予定である。1)対象:20-30歳代の健康な成人女性30名で、循環器疾患、呼吸器疾患、精神疾患に罹患していない者とする。2)実験環境:温度23-25℃、湿度50-60%の実験室を利用し、被験者には背部を露出できる寝衣を着用してもらう。3)介入方法:背部マッサージの手技はタクティールマッサージを用いて行い、1回の介入時間は10分間とする。30名の被験者をマッサージ介入群とコントロール群にランダムに振り分け、背部マッサージを実施する。4)測定方法:生理的データである、血圧・体温は、背部マッサージ開始10分前から背部マッサージ終了後20分まで10分毎に断続的に測定する。心拍数・自律神経活性・SPO2・CO2濃度・呼吸数は、背部マッサージ開始10分前から背部マッサージ終了後20分まで継続的に測定する。また、被験者のアミラーゼ活性は、背部マッサージ前と後に断続的に測定する。心理的データである、簡易倦怠感調査票・POMS短縮版は、背部マッサージ前後に測定する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

東日本大震災の影響により、借用したい機器の多くが被災地に貸し出されている状況であった。ゆえに、本研究で利用する予定であった多機能心電計を借用することが困難な状況であった。また、本学は、計画的停電の対象区域にあり、停電中は実験室の温度・湿度の管理を行うことができない、機器を使用することができる電力保持ができない、といった状況が重複し、実験を遂行することができなかった。

今後の研究の推進方策

平成24年度は実験計画の第1段階「健康な成人女性に対する背部マッサージ効果の検証」、第2段階「健康な高齢女性に対する背部マッサージ効果の検証」を実施する必要があるため、機器を早急に借用し、8月までに第1段階を終了できるよう、対応している。また、研究協力者を本学学生だけでなく教員にも依頼し、研究がスムーズに遂行できるよう対応している。なお、被験者の確保については、シルバー人材センターなどと連携し、健康な高齢女性30名に協力を依頼する予定である。

次年度の研究費の使用計画

本年度はプレテストのみの実施であったため、平成24年度には、第1段階「健康な成人女性に対する背部マッサージ効果の検証」、第2段階「健康な高齢女性に対する背部マッサージ効果の検証」を行う予定である。なお、平成23年度の差額は、第1段階の実験に関する被験者への謝金、学生へのアルバイト代金などに利用する予定である。平成24年度は、9月以降から研究計画書どおり、第2段階の実験を進める予定である、しかし、平成24年度も計画停電などの影響を鑑みて、大学施設とは別に実験施設の確保を行う予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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