本研究の目的は不確かさを抱える乳がんの女性への高度な看護実践を記述することである。乳がん看護の知識や経験が豊富な看護師13名(がん看護専門看護師・乳がん看護認定看護師等)に面接を行い、逐語録を質的に分析した。対象者は、女性が不確かさのなかで今何をすべきか分かる、これならやっていけると思える、私はこれでいいと思えることを看護目標としていた。そのための実践として【表情や言動から垣間見えるものに違和感を感じ取る】【思いの背景にあるものを探り問題の核心を捉える】【混沌とした思考を整理し解きほぐす】【個々の特性や状況に応じて提供する情報を調整する】【自ら立つための確かな足場をつくる】の5要素を抽出した。
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