治療不応期の造血器悪性腫瘍患者の支援に関する多職種連携(特に、血液内科医と緩和ケアチーム(PCT)の連携)の障害と患者・家族の意思決定場面で必要なケアの明確化を目的に、医師・看護師対象の面接調査を行った。連携の障害について、血液内科医は依頼のタイミングの見極めの難しさやPCTとのディスカッションの不足を挙げ、緩和ケア医は血液内科医のPCTに依頼する認識の低さや緩和ケア医の血液腫瘍に対する知識不足などを挙げた。意思決定場面で看護師に求められるケアとして、患者・家族の思いや意向を正しく受け止め情緒面をサポートすること、ケア方法や患者の生活環境について他職種へ積極的な情報提供を行うことが示唆された。
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