本研究は、エンド・オブ・ライフ・ケアに携わる我が国の臨床看護師に対して、新たな看護倫理教育プログラムを開発し、そのプログラムを用いた教育的介入が看護師に及ぼす影響を、倫理的感受性、死にゆく患者に対する看護師のケア態度、ホスピス・緩和ケア病棟におけるアドバンスケアプランニングに関する態度及び実践の3指標を用いて多方面から検討した。 その結果、本プログラムは、臨床看護師の死にゆく患者に対する看護師のケア態度に正の影響を及ぼし、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の有効性に関する認識を高め、患者の治療やケアの目標を確認するACPの実践を促す影響を及ぼす可能性があることが示唆された。
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