研究課題/領域番号 |
23792600
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
船木 淳 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (80553312)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | フライトナース / シミュレーション看護教育 |
研究概要 |
「フライトナースのシミュレーション看護教育プログラム開発」に向け、本年度は各ドクターヘリ運行施設におけるフライトナースの現任教育に関する実態調査を行った。【方法】<対象>2010年までに日本航空医療学会からドクターヘリ医師・看護師等研修助成事業研修指定施設として認定を受けている9施設の内、本研究趣旨に同意が得られた3施設。各施設フライトナースのリーダー的役割を担っている看護師1名を調査対象とした。<調査内容>「フライトナースの現任教育プログラム内容とその実用」、「フライトナースの教育・育成に関する今後の展望」等について半構成的質問紙を用いて面接を行った。面接内容は対象者の許可を得てICレコーダーに録音した。<データ分析>録音したICレコーダーから逐語録を作成し、質的・帰納的に分析した。【結果:分析途中】 フライトナースの現任教育に関しては「机上シミュレーション」、「人形を用いたシナリオシミュレーション」、「On the Job Training:OJT」、「フライト後のディブリーフィング」等が行われていた。フライトナースの教育・育成に関する今後の展望等に関しては、「プレホスピタルの状況を再現できるシナリオ作成と内容の検討」、「フライトナース教育マニュアルの作成」、「フライトナース教育に関する評価指標の作成」、「ドクターヘリ・救急車を活用したシミュレーション教育の将来的構想」等が明らかとなった。 フライトナースの教育の一環として本研究に関連したシミュレータ人形を用いたシミュレーション教育を取り入れている施設もあったが、定期的な教育の実施や教育効果の検証について課題を抱えている施設もあった。これらのことからシミュレータ人形を活用したフライトナースのシミュレーション看護教育プログラムを開発し、その効果を検証していく意義があるといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フライトナースのシミュレーション看護教育に関する学習課題を抽出するための質問紙作成に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
フライトナースの看護実践に関するカテゴリを抽出し質問紙を完成させる。その後、全国のドクターヘリ運行施設を対象に質問紙を配布し、分析を繰り返した後フライトナースの学習課題を抽出していく。学習課題を基にシミュレーション看護教育に関するシナリオ作成に取り掛かる。
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次年度の研究費の使用計画 |
・質問紙配布、回収に関する印刷費、通信費・シミュレーションプログラム開発に関連する研修等参加・医療用消耗品の購入・SimPad購入
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