研究課題/領域番号 |
23792600
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
船木 淳 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (80553312)
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キーワード | シミュレーション教育 / フライトナース |
研究概要 |
「フライトナースのシミュレーション看護教育プログラム開発」に関して、シミュレーション教育の対象となるフライトナースの学習ニーズの抽出と対象者のレディネスに合わせた学習目標の設定が重要である。そのため、研究者が取り組んだ「フライトナースの看護実践に関する研究](2009年)をもとに、シナリオ作成に関するフライトナースの看護実践カテゴリを抽出し、学習目標を導き出すための質問紙作成の準備を進めている。 フライトナースの看護実践カテゴリに関しては「ドクターヘリ要請時」「病院離陸から現場着陸」「プレホスピタルにおける多職種連携」「救出現場・救急車内での診療」「プレホスピタルでの家族看護」「ドクターヘリによる搬送(現場から搬送病院着まで)」などの看護実践があった。それらの内容について再考を進め、フライトナースの看護実践の学習目標を検討していく予定である。 シナリオデザインに関しては、学習目標を抽出したのちシミュレーション教育を受ける対象者を選定し、その学習を支援するためのシナリオ作成を進めていく。特にフライトナースの看護実践に関しては、インホスピタルとは異なったプレホスピタルの場の特性を考慮したシナリオを作成していく計画である。そして、シナリオのテストランを繰り返し、シナリオの不自然さ、学習目標との矛盾はないか、シミュレーション時間の妥当性など検討していく。 平成24年度は「シミュレーション教育」に関するセミナー(FunSIM-J、iSIM-J等)を受講し、シミュレーション教育の基盤について改めて再考することができた。セミナーを通して、本研究の方向性について新たな知見を得ることができたため(シミュレーション教育後の評価の視点等)、今後の研究に活用していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
シナリオ作成に関するフライトナースの看護実践カテゴリを抽出し、学習目標を導き出すための質問紙作成に時間を要している。質問紙完成後、全国のドクターヘリ基地病院に配布し、シナリオ作成に関する看護実践項目の分析とシミュレーション教育の学習目標の設定を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
フライトナースのシミュレーション教育における学習目標を抽出したのち、シナリオに関する状況設定やシミュレータへのプログラミング内容を検討していく。そして、シナリオのテストランを繰り返しながら「フライトナースの看護実践項目」や「シナリオ内容の整合性」等について検討を重ね、シナリオの完成を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
質問紙作成後、全国ドクターヘリ基地病院への研究協力依頼、質問紙送付に関する通信費。 質問紙回収後、データ分析に関する統計ソフトの購入。 フライトナースのシミュレーション教育に関する学習目標達成にむけた医療用消耗品一式(例、ドクターヘリバッグ内の物品類・機器類)やプレホスピタルの環境再現に関する物品・資器材の準備費。 本研究協力参加者との打ち合わせに関する旅費、謝金等の発生が見込まれる。
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