フライトナースの学習ニーズが高かったアセスメント・看護実践の5シナリオ、状況設定別の5シナリオ、合計10シナリオのシミュレーションデザインについて検討を重ねた。そして、シミュレーション後の評価に役立つフライトナースの看護実践の考え方・組み立て方を「見える化」できるスクリプト形式でフライトナースのシミュレーション看護教育プログラムを開発することにした。 アセスメント・看護実践シナリオに関しては【ドクターヘリ要請】、【現場到着まで】、【傷病者の初期評価】、【詳しい評価と看護】、【搬送先病院の選定】、【病院搬送までの継続看護】、【搬送先病院での引継ぎ】、【デブリーフィング】をスクリプトで組み込み、各ステップ毎に「情報収集」・「アセスメント」・「実施(看護)」の要素を取り入れゴール(目標)を抽出した。 状況設定別シナリオに関しては場面の抽象度が高かったことから、学習目標を考慮したうえで場面の具体化を図る必要性があった。また、各ステップの統一はせず(統一した方が良いかは検討中)、「情報収集」・「状況判断(アセスメント)」・「実施(看護)」が含まれるシミュレーションプログラムになるよう開発を進めている。 各シナリオの学習目標の立案に関してはSMARTの法則(S:具体的、M:計測可能、A:達成可能、R:結果に基づいた、T:学習者のレベルに沿った)を参考にした。
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