本研究は、看護師が患者や家族の思いを尊重したグリーフケアにつながる死後の処置を提供するためのプログラム作成を目的とした。調査1は新人看護師の教育的支援者となる看護師20名に死後の処置場面において実施している新人看護師への指導や支援を調査した。結果、【生きているときと変わらない接遇】【死後の処置の手順・注意事項の実施伝達】【見本となるかかわりの実施】【化粧方法の伝授】【家族への配慮】【意図的な思いの整理】の6カテゴリーが明らかになった。調査2は緩和ケア病棟およびがん診療連携拠点病院における死後の処置に関する看護手順書の実態調査を実施した。これらを基にプログラムを作成したが施行には至れなかった。
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