研究課題/領域番号 |
23792605
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
高岸 弘美 山梨県立大学, 看護学部, 講師 (10453052)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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キーワード | クライオセラピー / 口腔粘膜炎 / 化学療法 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、全国のがん診療拠点病院にクライオセラピーの実施状況について調査を実施する予定であったが、研究者の体調不良により、研究の進捗がなかったため、1年間の期間延期を申請して研究の実施を進めることとした。平成28年度には最終年度となるため、実施をしたいと考える。 一方で、全国調査の実施はまだできていないが、一部臨床における介入研究は共同研究として、実施でき、平成28年3月に第38回 日本造血幹細胞移植学会総会にて、血液がん患者の化学療法におけるクライオセラピーの口腔粘膜炎予防効果に関する学会発表を共同研究者として行った。数例ではあるが、メルファランの大量投与時にクライオセラピーを実施し、口腔粘膜炎の予防、軽減効果の可能性が示唆された。 また、次年度最終年度を迎えるに当たり、研究分野に関する情報収集と最新の知見を得るため、公益財団法人がん研究振興財団の主催の「高齢者とがん」に関する研修セミナーに参加をし、最新のがん治療やがん患者をめぐる状況について知見を深めた。さらに、次年度9月に香港で開催される国際がん看護学会にて、科研費にて過去に実施したクライオセラピーに関する研究についての学会発表を行うとともに参加により国際的ながん看護の知見を深めるために、参加のために必要な文書の翻訳を研究費にて行った。平成28年度においては、クライオセラピーに関する本邦の状況の調査の実施を行いつつ、学会参加によって国際的な情報収集を進めるとともに、本研究の進捗状況の発表やこれまで得られた知見に関しての研究者間での意見交換を行ってきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成27年度は体調不良により、全国調査は実施できなかった。しかし、一部臨床研究では、共同研究という形で病院にて実証研究の実施と学会発表ができた。
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今後の研究の推進方策 |
全国調査は平成28年度に行う予定である。クライオセラピーに関する臨床研究については、血液内科病棟にて共同研究という形で成果を得た。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度はクライオセラピーに関する全国調査を実施し、分析し、結果をまとめる予定である。 また、関連する分野の最新の知見を得る目的で9月に香港で開催予定の国際がん看護学会に参加する予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
・全国調査の実施、調査結果の分析、必要時、報告書等の作成や配布 ・国際学会への参加、国内関連学会への参加
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