口腔粘膜炎の予防・軽減を目的として行うクライオセラピー(冷却療法)の実態を明らかにすることを目的に、がん治療に関わる国内の病院へ郵送で調査を行った。所属の研究倫理審査委員会の承認を得た。427施設、1500枚配布し、127施設(29.7%)、293枚(有効回答261枚)の回答を得た。クライオセラピーを行っている43.8%、いない56.2%、無回答1であった。対象疾患は、血液がん、婦人科がん、消化器がん、腎がん、膀胱がん、小児がん、喉頭・咽頭がんであった。方法は差がみられた。国内のがん化学療法における口腔粘膜炎予防・軽減を目的としたクライオセラピーの実態は、データがなく、本結果が基礎資料となる。
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