研究課題/領域番号 |
23792612
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
船橋 眞子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (50533717)
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キーワード | 臨床看護学 / 外来看護 / 外来化学療法 / 希望 / 進行肺がん患者 |
研究概要 |
本研究は、「外来化学療法を継続する進行肺がん患者の希望を支える看護介入モデルの開発」をすることを最終目的としている。平成24年度は、平成23年度に行った結果より計画修正を行い、First Line で外来化学療法を行う進行肺がん患者に①外来化学療法導入決定時②外来化学療法を継続して1クール経過した時期③外来化学療法を継続して2クール終了した時期の3つの時期に対象者に半構成的質問紙を用いた面接と既成の心理尺度2種(POMS,WHO-QOL尺度)を用いて縦断的に調査を行った。縦断的調査を行うにあたり、調査中、対象者の体調不良による化学療法の中断および中止等の事態が起こり、なかなか設定している対象者数が増加しなかったため研究協力施設を増やし、研究を遂行した。しかし、研究協力施設を拡大したが、進行肺がん患者でFirst Line で外来化学療法を導入すること満たす対象者が希少なこと、進行肺がんであることから研究協力の承諾が得られた対象者が病状の変化で調査が中断することなどから、縦断調査では対象者がなかなか増加しなかった。このことから計画修正を行い、現在、得られたデータの分析結果および文献考察により看護介入モデル作成の最終段階である。また続いて介入調査が行えるように準備をしている所である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は、「外来化学療法を継続する進行肺がん患者の希望を支える看護介入モデル」を作成するために①外来化学療法導入決定時②外来化学療法を継続して1クール経過した時期③外来化学療法2クール終了した時期の3つの時期に対象者に半構成的質問紙を用いた面接と既成の心理尺度2種(POMS,WHO-QOL尺度)を用いて縦断的調査を行い、得られたデータの分析を行った。本研究のキーワードとしている「希望」は、時間的変化、空間的変化等がみられるため、対象者の条件を詳細にすることで得られたデータの妥当性を高めるよう計画したが、希少な対象者であったため、設定していた対象者数に到達することができす研究遂行にやや遅延が生じた。しかし、得られたデータを分析した結果と当該研究者の先行研究および文献考察をもとに看護介入モデル案を作成し、介入調査の施行までの準備に辿りついているので、交付申請段階の計画案より遅延は生じているが、研究遂行においては想定範囲内である。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の研究方策は、作成した看護介入モデルを研究対象者に実施し評価を行うことである。調査内容は、①外来化学療法導入決定時②外来化学療法を継続して1クール経過した時期③外来化学療法2クール終了した時期の3つの時期に対象者に半構成的質問紙を用いた面接と既成の心理尺度2種(POMS,WHO-QOL尺度)を用いて縦断的調査を行う。今年度は、作成した看護介入モデルの実施・評価を行うことを目的としているため、確実に設定条件の対象者に看護介入モデルをあてはめ評価を行っていきたいと考える。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度は、作成した看護介入モデルを対象者にあてはめる年度である。そのため、研究協力施設に出向くための旅費および研究成果を学会で発表するための旅費を使用する。介入モデルの実施に必要な用具購入や研究遂行に必要な文献や消耗購入として物品費を使用する。また、介入調査で得られた面接内容の逐語録作成を信頼のおける業者に依頼するため謝金を予定通り使用する。
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