研究課題/領域番号 |
23792629
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
長 聡子 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (20441826)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | がん患者 / 家族ケア / 一般病棟 / 実践評価 / 尺度開発 |
研究概要 |
本研究は「がん患者の家族ケア実践評価スケール<一般病棟用>」の開発に向け、4段階の研究計画に基づき実施している。本年度までに1~3段階までの研究計画を終えた。第1段階は「スケール項目の抽出」を目的とし、がん患者の遺族6名を対象としたフォーカスグループインタビューを行い、スケール項目の基軸となる64項目の家族ケア項目を抽出した。第2段階は「スケール原案の作成」を目的とし、第1段階で抽出したスケール項目64項目の適切性や内容的妥当性の検討を行うために、がん看護領域のエキスパートや研究者7名による項目選定調査、がん患者の入院する一般病棟に勤務している看護師133名を対象としたパイロットスタディ、全国無作為抽出法により選定した看護師1015名を対象とした項目選定調査(プレテスト)を終えた。第3段階では、「スケール改訂版の作成」を目的とし、スケール原案の信頼性・妥当性を多角的に検証するために無作為抽出法により選定した看護師1944名を対象とした質問紙調査を実施した。現在、データの集計、分析を実施中である。今後の研究過程としては、第4段階において、「スケール改訂版の有効性の検証」を目的とした再調査ならびに安定性調査を行う。病院要覧(厚生省健康政策研究会編)の全国病院名簿から無作為抽出法を用いてプレテスト、本調査との重複を避けた10施設程度を抽出し、同意の得られた病院でがん看護を実践している一般病棟に勤務する看護師1000名程度に対し、無記名の自記式質問紙調査を実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画のタイムスケジュールに照らし、概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は最終段階である研究過程として、第4段階「スケール改訂版の有効性の検証」を目的とした再調査および安定性調査を行う。病院要覧(厚生省健康政策研究会編)の全国病院名簿から無作為抽出法を用いてプレテスト、本調査との重複を避けた10施設程度を抽出し、同意の得られた病院でがん看護を実践している一般病棟に勤務する看護師1000名程度に対し、無記名の自記式質問紙調査を実施する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
第3段階までの研究内容については本年度、論文にまとめ研究成果発表を行う。また、第4段階では、一般病棟に勤務する看護師1000名程度に対する無記名の自記式質問紙調査を実施後に、研究成果発表を行う予定である。
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