研究課題
若手研究(B)
乳腺炎時に乳児が授乳を拒否することがあり、原因の1つに母乳の味の変化が考えられる。そこで、母乳の味覚強度と呈味物質濃度について、乳腺炎と正常な母乳の比較を行ったところ、乳腺炎の母乳で旨味の強度が増加していた。片側性乳腺炎による炎症側と無症状側の母乳では、炎症側の母乳で旨味と塩味の強度が増加していた。炎症側の母乳ではグルタミン酸と5'-GMP、ナトリウムの濃度が増加し、カルシウムの濃度が減少していたことから、旨味と塩味の増加が、乳腺炎の母乳の特徴的な変化であると考えられた。また、授乳中の乳児の脳波を測定したところ、母乳育児の児で、授乳前よりも授乳中と授乳後のα波の増加やβ波の減少が認められた。
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Breastfeeding Medicine Refereed
巻: Volume9, Number2 ページ: 92-97