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2014 年度 実績報告書

コントロール感覚からみた出産体験の自己評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23792636
研究機関群馬大学

研究代表者

國清 恭子  群馬大学, 保健学研究科, 講師 (90334101)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード出産体験 / 尺度開発 / 自己評価 / 心理的健康
研究実績の概要

これまでの研究より、分娩様式によらず使用できる包括的な尺度開発が可能であることが示唆されていた。しかし、帝王切開分娩した女性の出産体験の先行研究が少ないため、帝王切開分娩ならではの出産体験についてさらにデータ収集する必要があった。そこで平成26年度は、経腟分娩とは異なり必ずしも分娩開始を体験しない帝王切開において、出産体験の始まりと捉えられる「帝王切開分娩が決まったとき」の出産体験を明らかにすることを目的に研究を行った。
帝王切開分娩後の女性に自記式質問紙調査を行い、85人(回収率75.2%)から得た記述データをテキストマイニングにより分析した。「帝王切開分娩が決まったとき、私は」という刺激語に対する回答をデータ化し、単語頻度解析をした結果、心情を表す単語としては「不安」が最も多く、「こわい」も上位であった。また、「安心」「良い」と肯定的な気持ちを表す単語もある一方、「しかたがない」「残念」「経腟分娩+したい」と複雑な心情を表す単語も上位を占めた。共起単語による話題分析の結果、「無事に子どもを出産したい」「元気に生まれればよい」「子どもにとって安全な方法」「お腹を切るのはこわい」「術後の苦痛や傷が不安」「経腟分娩に耐える自信がないので安心した」「経腟分娩できないのは残念」「出産日・誕生日が決まり不思議/楽しみ」など12の話題に分類できた。また、初経産や帝王切開分娩の経験、予定・緊急の別、分娩週数などの背景によって、出産体験の内容には異なる特徴があった。
これらの結果からは、経腟分娩した女性の出産体験と共通するものもあったが、予定帝王切開であれば陣痛を経験しない、出産日が決まっている、児や自身の身に異常が発生した場合に選択されることが多いなどの帝王切開分娩ならではの経過から生じる出産体験があり、それらを加味した尺度開発が必要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Women’s feelings when performing the cesarean section was determined - An analysis using Text-mining2015

    • 著者名/発表者名
      Kyoko KUnikiyo,Yoko Tokiwa,Tomoko Fukasawa,Mieko Takatsu,Kaori Tachiki,Naoko Ito
    • 学会等名
      The ICM Asia Pacific Regional Conference 2015
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2015-07-20 – 2015-07-22

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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