研究概要 |
1.実績概要:平成23年度の研究実績から,運動をヨガに決定し妊婦への介入研究を実施. 2.実施計画:1)ヨガの内容の決定,自宅エクササイズ用のDVDの作成,2)倫理委員会の承認, 3)コントロール群の調査(20週,28週,36週,産後4日), 4)介入群の調査(20週,28週,36週,産後4日). 3.研究成果と意義、重要性 1)先行研究とマタニティヨガの専門家によりヨガの内容を決定.病院でのヨガクラスを開催.自宅で使用するDVD「東大マタニティヨガ」を作成.実施量は、週に3回以上, 1回60分.内容は, 柔軟体操(15分間),ヨガのポーズ(45分間),瞑想(5分間).方法は,隔週で病院のヨガクラスに参加.その他、DVDを用いて自宅でヨガを実施.安全面への配慮として,調査に参入前の健診で医師より許可を書面にて取得,室温や体調など,環境や母体への配慮について対象者に説明. 2)倫理委員会の承認済. 3)調査結果:2012年7月よりコントロール群の調査を開始.大学病院に通う健康な20週の妊婦をリクルートし,応諾率は40%で,参加者は50名.平均年齢は34.5歳.介入群は2013年3月上旬時点で13名,応諾率は約70%.全員が,隔週のヨガクラスに参加し副事象はなく,満足度も高かった.酸化ストレスマーカーの尿中8OHdGは,コントロール群で各時点平均18.98,14.68,13.6ng/mgCREであり,妊娠週数の進行に伴い有意に減少(p=0.34).介入群は, 20週で平均35.4ng/mgCREとコントロールよりも高値.マタニティヨガはニーズ,安全性,継続性が高く,効果を検証する意義は大きい.酸化ストレスマーカーについては,20週では両群に大きな違いが見られたが,ヨガに慣れた28週,36週の比較が必要である.継続して調査を実施しており,結果は随時ホームページに掲載予定である.
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