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2012 年度 実施状況報告書

出生直後の新生児と母親の相互コミュニケーション手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23792641
研究機関新潟大学

研究代表者

石田 真由美  新潟大学, 医歯学系, 助教 (40361894)

キーワード新生児 / 母子関係 / 愛着行動
研究概要

1.前年度の調査結果の考察をし,引き続き,出生直後の新生児の行動に焦点をおいた研究や,分娩直後の母子の愛着行動に関する研究の文献収集をおこなった.また,学会参加により最新の専門的知識を得た.医学・看護学分野のみならず,生体医工学や発達心理学や行動分析の視点からも情報収集や文献レビューをおこなった.
2.行動コーディングシステム一式を用いて調査データの画像分析とデータの記述化を実施するために,これまでに得られたデータをもとに新生児の行動指標となり得る反応・要素を抽出し,コーディングの指標を検討した.
3.研究の経過報告として,出生直後の母子の早期接触場面の参加観察を実施した結果を学会にて報告した.早期接触時の行動や反応について感じたことや気づいたことなどのインタビュー内容を質的帰納的に分析した結果,72のコード,30のカテゴリー,13のコアカテゴリーに分類された.早期接触時に母親は『視覚的な確認』と『接触時の実感』を得るという現象を基盤とし,その後の感情が芽生えていることがわかった.時には『無意識な行動』によって児との接触を持つ場面もみられた.これらの現象から『喜ばしい感情』,『児に対する戸惑い』,『児に対する発見と驚き』,『生きていることの実感』,『不思議な感情』が生まれていた.また,自分自身に対しては『産んだことの達成感』,『産んだことによるさみしさ』,『母としての自覚・使命感』を感じていた.そして,これらの現象は『貴重な体験』として捉えられ,このような一連の現象が生じるためは,母親が早期接触を安全に安心して行う環境を整えることが大切であり『環境に対する安心感』の基に成り立っていると考えられた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

産前産後の休暇および育児休業により,平成24年12月4日~平成26年3月31日まで中断をしているため(申請済み)。

今後の研究の推進方策

1.これまでに得られたデータをもとに,行動コーディングシステムを用いて画像分析をすすめ,母子間の相互コミュニケーション手法の開発のための指標を得る。
2.得られた指標をもとに新生児の行動とその行動に対する母親の反応について,行動観察データの収集をおこなう。
3.データの生起頻度や行動連鎖の解析等をおこない,コミュニケーションの手法となる評価視点を抽出し作成する。

次年度の研究費の使用計画

産前産後の休暇および育児休業により,平成24年12月4日~平成26年3月31日まで中断の申請をしているため該当なし。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 分娩直後のカンガルーケアに伴う愛着行動の分析2012

    • 著者名/発表者名
      清水さなえ
    • 学会等名
      日本母性衛生学会
    • 発表場所
      アクロス福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121116-20121117

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公開日: 2014-07-24  

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