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2011 年度 実施状況報告書

妊娠による身体的心理的変化がボディイメージに与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23792642
研究機関山梨大学

研究代表者

丸山 和美  山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (50377488)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードボディイメージ / 妊娠
研究概要

正常な経過をたどる妊婦を対象とし、妊娠初期、中期、末期にわたり継続調査した。全期間を通して1.体型・容姿満足度、2.身体に関する満足度を5段階で問うBody Cathexis Scale(以下BC)、3.痩せから肥満の8段階の体型のシルエットの評価を問うシルエットチャートを用いて調査した。 シルエットチャートは、理想的な体型、親が望む体型、健康的だと思う体型、出産後に戻したいと思う体型の評価を検討した。また、8つのシルエットに対する10項目のパーソナリティ(幸福感、積極性、人気、目立つ、才能、悲観的、頭のよさ、冷たさ、よさ、生産性)の評価を妊娠期間並びにシルエット間で比較した。体型・容姿満足度は、妊娠期間でχ2乗検定を行なった。更に、その満足度の影響因子として、年齢、初経産、不妊治療の有無、非妊時BMI、現在のBMIと産後に戻したいBMIの差を独立変数、満足・不満足を従属変数として、多重ロジスティック回帰分析を行なった。また、妊娠期間におけるBC得点の変化を検討した。シルエットチャートの評価では、理想体型や産後に戻したい体型にはやや痩せ型、親が望む体型や健康的だと思う体型には標準型のシルエットを選択し、妊娠期間で評価は大きく変化しなかった。また、極端な痩せのシルエットよりも極端な肥満のシルエットの方がパーソナリティ7項目の評価が高かった。体型・容姿満足度は、妊娠初期から妊娠末期に進むにつれ不満足と感じる者の割合が増加した。BCでは、妊娠によって変化する項目の満足度が低く、特に、妊娠末期では生理的因子(呼吸、睡眠、食欲、胃腸の働き、排泄)や体重の満足度が低かった。妊娠初期では非妊時BMI痩せ群と比較して普通群・肥満群が、妊娠末期では、現在のBMIと産後に戻したいBMIとの差が大きいほど、体型・容姿を不満足としていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の計画である、情報収集、解析を実施しており、成果について学会で発表している。

今後の研究の推進方策

今後は特に産後に焦点を当て、身体的心理的変化とボディイメージの関連を明らかにしていく。

次年度の研究費の使用計画

産後の女性を対象とした情報収集や解析に研究費を使用する予定である。昨年度は、データ収集やデータ入力を実施する人員が揃わなかったため、研究者が多大な時間を要し実施した。今年度は、研究がより円滑に遂行できるように人員を揃え実施していく予定である。そのための経費として昨年度分を本年度に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 妊娠による身体的・心理的変化がボディイメージに与える影響

    • 著者名/発表者名
      丸山和美、大山建司
    • 学会等名
      日本母性衛生学会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都)
    • 年月日
      平成23年9月29日

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公開日: 2013-07-10  

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