• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

多胎妊娠を告げられた女性の看護実践モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23792644
研究機関浜松医科大学

研究代表者

杉山 琴美  浜松医科大学, 医学部, 助教 (40377734)

キーワード多胎妊娠 / 意思決定 / 看護学
研究概要

本研究では,多胎児を妊娠した女性の妊娠発覚時の危機に対する看護支援のあり方を検討するため,多胎妊娠発覚時に迫られる妊娠継続か否かの意思決定過程を明らかにし、このような女性たちが体験している困難への看護実践モデルを構築することである。
本年度は,前年度に引き続き第一調査課題である多胎児を妊娠した女性の妊娠発覚時の意思決定プロセスと意思決定に影響を及ぼした要因を明らかにすることに取り組んだ。実施内容も前年度と同様に,研究対象者に対してインタビュー調査を行いながらデータの入力と分析作業をすすめた。
本年度は1名の研究対象者からインタビューデータを得ることができた。前年度と合わせて13名の研究対象者の逐語録を作成しデータの分析を実施している。分析はグランデッド・セオリー・アプローチを用いた手順により,多胎妊娠時の語りにおけるコーディング作業を実施した。現在分析中の研究対象者からは,多胎妊娠時の驚きと受け入れ,身体的疲労にくわえ精神的疲労の積み重なりや,家族・知人の支援に対する思いなどが語られている。この他にも多胎児の子育てに関する困難体験や育児の工夫,心構えなど研究課題に直結はしないが重要な語りも得られている。
引き続き,研究対象者の語られた思いから多胎児を妊娠した女性の体験を抽出し,インタビュー調査とデータの分析を進めながら,多胎妊娠時の妊娠継続に対する意思決定のプロセスと影響要因を明らかにしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度の途中より,産前産後休暇及び育児休業を取得したため,当初の研究計画よりも遅れが生じた。これに伴い,本課題の研究期間を1年延長する申請を行い,対応した。

今後の研究の推進方策

平成25年度は,現在進行中の第一研究課題である多胎児を妊娠した女性の妊娠発覚時の意思決定プロセスと影響要因を明らかにするため,引き続きインタビュー調査とデータの分析作業を実施する。平成25年度中に第一研究課題の研究結果をまとめ,第二研究課題である多胎妊娠発覚時の看護の実態を明らかにするためのアンケート調査用紙を作成する予定である。
平成26年度は,全国の不妊治療実施施設のうち,研究協力の同意の得られた施設において作成したアンケート用紙を用いて実態調査を行う予定である。
さらに平成27年度には,第三研究課題である多胎妊娠発覚時の精神的サポートの看護実践モデルを考案し,モデルの妥当性と信頼性を検証するため,多胎妊娠を経験したことのある女性を対象にアンケート調査を実施し,結果をまとめる予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度は引き続きインタビュー調査を実施するため,対象者への謝金と調査のための文房具,交通費,情報収集等に経費が必要である。さらに,翌年度のアンケート調査の分析に使用する統計解析ソフトの購入,研修会への参加を予定している。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi