日本だけでなく海外を含め、妊娠線に関する研究はほとんど発表されておらず、妊娠線の出現機序や原因について明らかにされていない。妊娠線により引き起こされる心理的な障害についても明らかにされていない。 クリームによる比較試験実施のプレテストとして、妊娠線にまつわる心理的影響について検証した。心理的影響を測定する際の心理的尺度としてDermatology-Specific QOLとしてSkindex29を採用した。また一般的なQOL尺度尺度として、WHO-QOL26を採用した。結果として、一般的なQOLについては妊娠線の有無により統計学的有意さを認めなかったが、Dermatology-Specific QOLについては妊娠線の有無により統計学的有意さを心理的要因について認めた。今回の結果は、2012国際産婦人科連合学術集会(FIGO2012:XX FIGO WORLD CONGRESS OF GYNECOLOGY AND OBSTETRICS)にて発表した。この結果を踏まえ本研究を遂行している。
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