研究課題/領域番号 |
23792651
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
水畑 喜代子 宮崎大学, 医学部, 講師 (40346242)
|
キーワード | 遺伝看護 |
研究概要 |
遺伝医療が進展するなか,遺伝性疾患の患者もしくはその関係者の疑問・不安を解決することをめざし,遺伝カウンセリングが行われているが,臨床遺伝専門医,認定遺伝カウンセラーなどの専門職は少数であり,各診療科の医師,臨床心理士,地域の保健師と連携 しながら,看護師は遺伝カウンセリングや遺伝医療に関わっている現状がある。そこで,遺伝医療おける職種間連携を担う看護職の学習支援を目的とし,遺伝医療に対する看護職の実践的機能および学習ニーズを明らかにする。平成24年度においては,昨年度の文献調査で得られた看護支援の現状,職種間連携の現状から遺伝医療における看護支援の実態および職種間連携の実態および課題を明らかにするための質問紙票(案)を作成した。しかし,新しい出生前診断の新聞報道以降,第19回遺伝性疾患に関する出生前診断研究会等に参加し,遺伝医療を受けるクライアントと医療職者に関する情報収集を行い,質問紙票の追加・修正を検討した。所属機関の遺伝カウンセリング部において,遺伝カンファレンスでの症例検討およびカウンセリング実施をもとに,学内および附属病院看護職を対象に,遺伝看護・遺伝カウンセリング研修会を開催し,出生前検査を考慮する女性への支援の実践報告および新しい出生前診断の情報提供を行った。遺伝医療を受ける,また考慮するクライエントへの支援の経験を有する小児科および産婦人科の看護師・助産師の看護実践上の課題を抽出した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は,文献調査で得られた看護支援の現状,職種間連携の現状から遺伝医療における看護支援の実態,および職種間連携の実態および課題を明らかにするための質問紙票を作成したが,新しい出生前診断の新聞報道等があり,遺伝医療を受けるクライアントと医療職者に関する情報収集を行い,質問紙票の追加・修正を検討する必要があった。平成25年度では,プレテストを経て実態調査を行い,遺伝医療を受けるクライエントに半構成的面接を行い,遺伝医療を受けるクライエントの心理,看護職および各職種の関わりについて聞き取り調査を行う。調査結果から,遺伝医療における職種間連携に必要な看護職の役割・機能を検討し,看護職に対する研修/教育講演を実施し,その評価を行う。また,研究成果の報告(学会発表)を行い,研究成果報告書を作成する予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
所属機関の遺伝カウンセリング部と連携し,平成25年度は遺伝カウンセリング・遺伝看護の実践とともに,作成した質問紙表を用いてプレテストを経て実態調査を行い,遺伝医療を受けるクライエントに半構成的面接を行い,遺伝医療を受けるクライエントの心理,看護職および各職種の関わりについて聞き取り調査を行う。調査結果から,遺伝医療における職種間連携に必要な看護職の役割・機能を検討する。研究成果をもとに看護職に対する研修/教育講演を実施し,その評価を行う。 また,研究成果の報告(宮崎母性衛生学会にて発表)を行い,研究成果報告書を作成する予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
平成25度は、プレテストを経て実態調査を行い,遺伝医療を受けるクライエントに半構成的面接を行い,遺伝医療を受けるクライエントの心理,看護職および各職種の関わりについて聞き取り調査を行う。このために,調査の消耗品費等および謝金費を使用する予定である。 調査結果から,遺伝医療における職種間連携に必要な看護職の役割・機能を検討する。研究成果をもとに看護職に対する研修/教育講演を実施し,その評価を行う。会場等は学内施設を活用するが、講師に対する謝金費に研究費を使用する予定である。 研究成果の報告(学会発表)を行い、研究成果報告書を作成する予定である。このために,消耗品費、旅費等に研究費を使用する予定である。
|